Sales Cloud(セールスクラウド)は、株式会社セールスフォース・ジャパンが提供する世界No.1シェアの営業支援(SFA)・顧客管理(CRM)プラットフォームです。見込み顧客の管理から商談・受注・アフターフォローまで、営業プロセス全体をクラウド上で一元管理できます。
リード獲得、パイプライン管理、売上予測などの機能を中心に、AIを活用した営業分析や自動レポート機能を搭載。中小企業から大企業まで、業種や規模を問わず柔軟にカスタマイズできる点が特徴です。
| 導入企業名 | 株式会社ギブリー |
|---|---|
| 業種 | デジタルソリューション・DX支援 |
株式会社ギブリーは、AIチャットボットや業務支援ソリューションを提供する企業で、顧客対応・営業支援・サポート部門における業務自動化を目指してSalesforce製品群を導入しました。Sales CloudとAgentforce(AIエージェント)を組み合わせることで、顧客対応の自動化率97%を達成しています。同社では、以前から顧客対応が属人化しており、問い合わせ処理の品質・スピードにばらつきが生じていました。Sales Cloudの導入により、顧客データと会話履歴を一元管理できるようになり、顧客ごとの対応履歴を即座に参照・活用できる仕組みを構築。これにより、対応時間の短縮と顧客満足度の向上を実現しています。
また、Einstein AIおよびAgentforceを活用し、LINEなど複数チャネルでの自動応答・ナレッジ活用を実現。従来、1人あたり10〜15件の問い合わせを担当していたサポート業務をAIが代替することで、人件費削減とリソース再配置を同時に実現しています。Sales CloudとAgentforceの連携により、営業・サポート・人事など複数部門の情報連携が強化され、社内全体の業務効率と分析精度が向上。結果として、商談登録率+70%、対応自動化率97%という成果を上げています。
Sales Cloudは、CRM/SFAの中核となる営業支援機能に加え、AI・自動化・分析ツールを統合した総合的な営業プラットフォームです。以下のような機能を備え、営業現場とマネジメントの双方を支援します。
顧客情報、商談進捗、アクティビティ履歴を一元化し、営業担当者全員が最新データを共有できます。個人依存の営業から、チーム連携による営業体制への転換を促します。
案件のステージ別状況を可視化し、進捗・見込み・受注率などをリアルタイムで把握。AIによる予測機能により、営業戦略の修正やリソース配分を最適化します。
Salesforce独自の「Einstein AI」が営業データを解析し、成約確度の高い案件やフォローすべき顧客を自動で提案。営業活動の精度を高め、見込み顧客へのアプローチを効率化します。
リアルタイムでグラフ化されたレポートを生成し、チーム別・個人別の実績を分析可能。マネジメント層が迅速に意思決定できる仕組みを提供します。
AppExchangeを通じて、数千種類の外部アプリを連携可能。業種・業務に応じた最適なシステム環境を構築できます。
Sales Cloudは、営業活動の見える化・効率化を進めたい企業に適しています。「営業データを活用して成約率を高めたい」「営業現場とマネジメントの情報を一元化したい」という課題を持つ組織に最適です。
たとえば、営業担当者が多く活動範囲が広い企業や、支社・支店をまたぐチーム体制の企業では、Sales Cloudによってデータ共有のスピードと正確性が大幅に向上します。Einstein AIによる予測機能を活用すれば、見込み度の高い商談を優先してアプローチでき、営業成果を数値で可視化することが可能です。
また、マーケティング部門やカスタマーサクセス部門と情報を連携させ、リード育成からクロージング、アフターフォローまでを一気通貫で管理したい企業にも効果的です。
ABMツールといっても、その活用方法は営業部門とマーケティング部門とで異なり、さらに自社の課題をどう解決したいのかによっても選ぶべきツールは変わります。
このメディアでは、インバウンド/アウトバウンド別の目的に応じて、商談化に直結しやすいABMツールを4つ厳選してご紹介。自社の現状にフィットするツール選びの参考として、ぜひご覧ください。
Sales Cloudは機能が非常に多く拡張性が高い反面、導入設計や運用ルールを明確にしないまま使い始めると定着しにくいという課題があります。営業人数が少なく、個人単位での案件管理が中心の企業では、シンプルなSFAやスプレッドシートでも十分に対応可能な場合があります。
また、システム連携やカスタマイズを前提としない企業にはオーバースペックとなる可能性があります。導入時には、自社の営業プロセスとツールの適合性を事前に検討することが重要です。
Sales Cloudは、利用規模と機能に応じて5種類のプランを提供しています。すべて月額制で、無料トライアルにも対応しています。
| プラン名 | 月額料金(税込)/1ユーザー | 主な特徴 |
|---|---|---|
| Starter Suite | 3,300円 | リード管理・商談管理・見積作成など、営業の基本機能を網羅。中小企業向けのエントリープラン。 |
| Pro Suite | 13,200円 | カスタマイズ可能なダッシュボードやレポート機能を搭載。チーム単位での営業分析に対応。 |
| Enterprise | 23,100円 | 大規模チーム向け。高度な自動化・Web API連携・承認フロー設定など、拡張機能を利用可能。 |
| Unlimited | 46,200円 | 上位プランすべての機能を網羅。Premier Success PlanとFull Sandbox環境が含まれます。 |
| Agentforce 1 Sales | 72,600円 | AI分析・Salesforce Spiff・Sales Programなど、AI統合営業管理プラットフォームとして利用可能な最上位プラン。 |
全プラン共通で無料トライアルが提供されており、ユーザー数や利用機能に応じて柔軟にスケール可能です。
詳細は公式ページの料金比較表をご確認ください。
| 提供会社 | 株式会社セールスフォース・ジャパン |
|---|---|
| 対応言語 | 日本語対応 |
| 東京オフィス所在地 | 東京都千代田区丸の内1-1-3 日本生命丸の内ガーデンタワー(Salesforce Tower) |
| 電話番号 | 03-4222-1000 |
| 公式サイトURL | https://www.salesforce.com/jp/ |
ABMツールと一口に言っても、その活用方法は営業部門とマーケティング部門とで異なります。
ここでは、インバウンド営業・アウトバウンド営業それぞれの特性に応じて、アプローチ可能なフェーズや手法に違いのあるツールをご紹介いたします。ツール選びの参考にしてください。