ここでは、ABMツールを導入する流れや準備しておくべきことについて解説します。ABMツールをスムーズに導入して運用開始するためにも、導入の流れについても押さえておきましょう。
ABMツールの導入前に必ずやっておきたいことは、主に「社内体制の整理」と「目的とKPIの明確化」の2つです。下準備をしっかり整えることで、導入後の運用がスムーズに進み、目的の達成につながります。
ABMの実践には、営業とマーケが一体となって動く体制づくりが欠かせません。部門間での情報共有ルールや連携フローを事前に整備し、共通の目標やターゲット像をすり合わせておくことで、ツール導入後の運用がスムーズになり、導入効果を高めることができます。
ABMツールは多機能で柔軟性がある一方、目的が曖昧なまま導入すると効果を実感しづらくなります。自社がABMで何を実現したいのか目的を明確にし、成果を測定するための商談数や接触率などKPIを設定しておくことが、適切なツール選定や運用の指針になります。
CRMやMAなど既存ツールとの連携が前提となる場合が多いため、現在のシステム環境や所有している顧客データの形式や質を把握しておくことが重要です。既存のデータが活用できるか、名寄せや統合が必要かを整理しておくことで、既存ツールやデータの導入後の活用が進むでしょう。
ABMツールを導入するにあたっては、適切なステップを踏むことで、滞りなく運用開始することができます。以下にご紹介する5つのステップを参考にして、事前に導入スケジュールを立てておきましょう。
営業やマーケの課題やABMで達成したい目的を明確にし、それに基づいて必要な機能や要件を整理します。そのうえで、数あるABMツールの中から、自社の業務フローや体制に合った製品を選定します。ツールの特長だけでなく、自社の戦略との相性を重視することが重要です。
複数のベンダーに資料請求や見積もり依頼をし、価格・機能・サポート体制などを比較検討します。無料トライアルがあれば実際に試してみて、自社の実務に合った操作性や成果の出しやすさを確認しましょう。現場の意見も踏まえたうえで選定するのがポイントです。
選定したツールをスムーズに導入するため、プロジェクトの体制やタスクを整理し、スケジュールを明確にします。営業・マーケ・情報システム部門など、各部門の役割や関与タイミングを定めることも重要です。リリース日から逆算して、無理のない計画を立てましょう。
既存の顧客データや企業情報を整理し、ABMツールに移行します。この際、データの名寄せや不備の修正も並行して行うと、運用開始後の効果を高められます。あわせて、ターゲティングやスコアリング条件など、初期設定を行い、自社に適切な活用環境を整えましょう。
初期設定が完了したら、関係部門への研修やマニュアル共有を行い運用をスタートします。運用開始後は、KPIの進捗を確認しながら改善を繰り返すことが重要です。また、営業とマーケの連携を定期的に見直し、ABM戦略の実行精度を高めていくことが成果につながります。
ABMツール導入の際に、忘れずに確認しておきたい内容をチェックリストにまとめました。導入前~運用開始直前までに確認すべきポイントを網羅しています。導入時にはぜひ参考にしてください。
| ABM導入の目的が明確になっているか? | 認知向上/商談創出/受注率アップなど |
|---|---|
| ABMの対象企業(アカウント)が定義できているか? | 業種・売上・エリア・LTV等で条件化 |
| マーケティングと営業の連携体制が取れるか? | ターゲット共有・リード引き継ぎ体制 |
| 自社の課題に合ったABMツールのタイプを理解しているか? | MA型/広告型/データベース型/営業支援型など |
| 現在使用中のSFA/CRM/MAと連携の必要性を整理できているか? | 技術要件/運用のしやすさ確認 |
| 自社に必要な機能が明確になっているか? | ターゲティング/広告/営業通知など |
|---|---|
| 複数のツールを比較検討したか? | UI・価格・連携性・サポートなど |
| 担当部署と主担当が決まっているか? | マーケ?営業企画?情報システム部? |
| デモや無料トライアルを実施したか? | 想定シナリオでの活用可能性を検証 |
| 既存システムとの連携可否を確認したか? | API/CSV連携、運用負荷の確認など |
| 導入スケジュール・マイルストーンを策定したか? | テスト→初期導入→本格運用の段階計画 |
|---|---|
| 社内への説明・稟議資料を準備したか? | 費用対効果・目的・連携の全体像説明 |
| 運用方針・役割分担(誰が何をやるか)を決めたか? | コンテンツ作成/営業活用/レポート設計など |
| トレーニング・オンボーディングの体制を整えているか? | ベンダー支援の活用も含む |
| KPIを明確に設定しているか? | 商談化数/受注率/ターゲット反応率など |
| ターゲットリストを作成・MAや広告へ展開しているか? | リスト精度が肝 |
|---|---|
| 営業への情報共有・活用方法を伝えているか? | スコア通知/ダッシュボード利用など |
| ABMレポートを活用し施策改善ができる体制か? | 定例で確認・チューニング |
| 検証→改善→定着までのPDCAを回す設計になっているか? | 小さく始めて早く改善できるように |
ABMツール導入の成功には、検討・選定・準備・運用の各フェーズで適切な確認と対応が欠かせません。段階ごとにチェックポイントを整理し、社内体制を事前に整えることで、導入後の成果につなげられるでしょう。
当サイトでは、ABMツールを「マーケティングオートメーション型」「営業支援型」「広告ツール型」「企業データベース型」の4タイプごとに一望できる一覧を作成しています。 自社のマーケティングの課題にマッチしたABMツールを検討する際の参考にしてください。
ABMツールと一口に言っても、その活用方法は営業部門とマーケティング部門とで異なります。
ここでは、インバウンド営業・アウトバウンド営業それぞれの特性に応じて、アプローチ可能なフェーズや手法に違いのあるツールをご紹介いたします。ツール選びの参考にしてください。