ABMツールには、主に「企業データベース・リスト作成型」「インテントデータ・分析型」「マーケティングオートメーション(MA)型」「広告ツール型」「営業支援型 (SFA/CRM)」「統合プラットフォーム型」の6つのタイプがあります。これらは目的や活用シーンによって使い分けることができ、自社の課題に合ったツールを選ぶことが重要です。
ここでは、ABMツールを目的別に分類し、それぞれの特長や代表的なツールを分かりやすく一覧にしてご紹介します。自社に最適なABMツールを見つけるヒントとして、ぜひ活用してください。
企業データベース・リスト作成型は、ターゲット企業の選定やリスト作成に手間がかかっている企業に適しています。豊富な企業情報をもとに、条件に合った見込み顧客を効率よく抽出できるため、精度の高い営業活動を実現できます。次に、企業データベース・リスト作成型ABMツールをご紹介します。
BALES CLOUDは、特にインサイドセールスの効率化に寄与する機能が充実です。顧客管理リスト上からワンクリックで電話発信できる機能や、メール一括送信機能など、現場に即した使いやすさが魅力となっています。
LeadPoolは、リスト作成からCRM入力まで幅広い支援機能が魅力の企業データベース・リスト作成型のABMツールです。企業の基本情報に加え、部署・支社の連絡先も取得でき、代表電話が突破できないという悩みの解決に特に効果的です。
SalesNowは、540万件以上の企業データ(※)を活用し、高精度なターゲティングと営業リスト作成を一括で行えるABMツールです(2025年7月調査時点)。業種や規模、テクノロジー導入状況などの条件で絞り込み、「今アプローチすべき企業」を可視化。属人的な営業活動をデータドリブンに変え、成果の最大化を支援します。
Speedaは、国内だけでなく海外の企業データまで網羅したABMツールです。膨大な企業データ量に加え、業界レポートまで搭載されており、より緻密な営業戦略の立案が可能になります。専門家のアドバイスを活用できる点も強みです。
uSonarは、豊富な企業データを搭載した企業データベース・リスト作成型のABMツールです。日本国内の企業をくまなく網羅しており、本社だけでなくグループ会社の情報まで取得が可能。ターゲット選定の精度向上が期待できます。
Datanyzeは、企業が利用しているWebテクノロジー情報を解析できる点が大きな特徴です。自社製品と連携しやすいツールを使っている企業や、競合のツールを利用している企業をリストアップし、的確なターゲティングを実現。営業活動の精度向上を支援します。
infoboxは、全国の法人電話帳やWebサイト情報など、多様なソースから収集した企業情報を基に営業リストを作成できるツールです。業種や地域、資本金などの詳細な条件で絞り込み、自社のターゲットに合致したリストを低コストで入手できる手軽さが魅力です。
Keyman-Proは、企業のキーマン(決裁者)に特化したターゲティングを可能にするデータベースです。部署や役職、職種といった情報からアプローチしたい人物を絞り込めるため、担当者レベルでなく、直接決裁者にアプローチしたい場合に効果を発揮します。
Musubuは、140万社以上の企業情報を網羅し、高精度な営業リスト作成からフォーム営業までを支援するツールです。AIがWeb情報を収集・分析し、常に最新の企業データを提供。検索軸が豊富で、ニッチな業界や特定のニーズを持つ企業も効率的にリストアップできます。
ホットアプローチは、企業データベースとMA(マーケティングオートメーション)の機能を組み合わせたツールです。自社サイトを訪問した企業や、メールを開封した担当者を特定し、見込み度の高い「ホットな」リストを自動生成。タイミングを逃さない効率的なアプローチを実現します。
インテントデータ・分析型は、顧客のWeb上の行動から興味・関心を分析し、購買意欲が高まった「今アプローチすべき企業」を可視化したい企業におすすめです。データに基づいたタイミングでアプローチすることで、商談化率の向上が期待できます。
immedioは、Webサイトを訪問したターゲット企業からの電話を即座に担当者へつなぐことで、商談機会の最大化を支援するツールです。インテントデータを活用して確度の高い企業を特定し、その訪問タイミングを逃さずにリアルタイムで対応できる点が大きな強み。機会損失を防ぎ、営業効率を飛躍的に高めたい企業に適しています。
SalesRadarは、自社サイトにアクセスした企業のデータをリアルタイムで通知し、アプローチリストを自動生成するツールです。企業のWeb行動から興味・関心の度合いを分析し、有望な見込み客を可視化します。誰が・いつ・どのページを見たかがわかるため、顧客のニーズに合わせた最適なタイミングでのアプローチを実現します。
Select DMPは、多様な外部データを活用して顧客理解を深めるデータ活用プラットフォームです。Web行動ログや購買データなどを統合・分析し、ターゲット企業の解像度を高めることができます。精緻な顧客セグメントを作成し、それぞれのニーズに合わせたパーソナライズされたマーケティング施策を展開したい場合に役立ちます。
TRENDEMONは、イスラエル発のIT企業が手がける広告ツール型ABMツールです。コンテンツマーケティングに適した機能が多く搭載されており、効率的かつ効果的なコンテンツ運営を可能になるため、CV率のアップが期待できます。
Marketing Markerは、Sales Marker社が強みとするインテントデータを活かしたマーケ支援機能の充実度が魅力です。Web上での顧客の行動データに基づき興味・関心を見える化し、顧客により刺さりやすい効果的なアプローチを支援してくれます。
Sales Markerは、顧客の興味・関心に基づく営業活動(インテントセールス)の支援機能が充実。顧客の購買意欲や関心をスコア化するセールスシグナルなど多彩な機能により、従来では難しかった潜在層へのアプローチを可能にしています。
MA型は、見込み顧客への継続的なアプローチに課題を感じている企業に適しています。スコアリングやナーチャリングの自動化により、興味関心に応じた適切な接点を築くことが可能です。以下に、MA型のABMツールをご紹介します。
Adobe Marketo Engageは、世界中で広く使用されているABMツールです。顧客へのアプローチを自動化する「スマートキャンペーン」や集客施策を支援する「イベントプログラム」など、日々のマーケ活動を効率化するサポート機能が充実しています。
初心者でも使いやすいABM/MAツールです。フリープランや豊富なテンプレート、充実したサポートにより、専任部署のない企業でも短期間で運用開始が可能。シンプルなUIと必要最低限の機能で、顧客育成や営業効率化を実現できます
Marketing Cloud Account Engagement(旧 Pardot)は、世界規模でのユーザー数を誇るSalesforceのMA型ABMツールです。Salesforceとの連携性が高く、マーケ・営業とのスムーズなコミュニケーションを実現し、部門間の連携強化と一貫した営業活動を支援します。
Oracle Eloquaは、企業のマーケティング自動化をサポートするABMツールです。直感的な操作と高度なオートメーション機能によって、多チャネルの顧客管理やパーソナライズされたキャンペーン運用を実現します。
SATORIは、国内で開発されたMA型ABMツールです。日本企業の導入を想定して設計された分かりやすいUIと国内のサポート体制で、着実に導入実績を増やしています。中小企業から大手まで、幅広い業種で活用が進んでいます。
AUTOBOOSTは、広告効果測定ツールとの連携に強みを持つMAツールです。広告経由で流入した見込み顧客の行動を可視化し、その後の育成から商談化までを一気通貫で支援。広告の費用対効果を最大化させながら、効率的なリードナーチャリングを実現したい企業に適しています。
List Finderは、BtoBに特化し、シンプルさとコストパフォーマンスの高さで支持されるMAツールです。本当に必要な機能に絞り込んで搭載されているため、MA初心者でも直感的に操作できるのが特徴。手厚いサポート体制も魅力で、初めてMAを導入する企業でも安心して運用を開始できます。
Kairos3は、「使いこなせる」ことにこだわって開発された国産のMAツールです。誰にでもわかりやすい操作画面で、リードの獲得から育成、選別までを効率化します。同社のSFA(営業支援ツール)と一体型で利用することで、マーケティングと営業の連携をさらに強化することが可能です。
広告ツール型は、自社のターゲット層に対して効率的に広告を届けられていない企業におすすめです。企業属性に基づいたターゲティングにより、無駄のない広告配信が可能となり、認知拡大やリード獲得の精度向上が期待できます。次に、広告ツール型のABMツールをご紹介します。
URUTEQは、匿名ユーザーの自動検知・セグメント化にも対応しており、潜在層にまで広告アプローチを行えるのが魅力です。広告プラットフォーム「LOGLY lift」を無料で利用でき、ネイティブ広告の出稿も行うことができます。
ABM FOR SALESは、日本最大級の法人マスタデータを活用した広告配信サービスです。ユーソナーが保有する豊富な企業属性データをもとに、業種や売上規模などで精緻にセグメントし、ターゲット企業に限定した広告アプローチが可能です。
ADMATRIX DSPは、BtoBマーケティングに特化した広告配信プラットフォームです。オフィスのIPアドレスを特定して配信する独自のターゲティング技術により、「狙った企業」の担当者に的確に広告を届けることができます。Webサイトに訪問した企業を分析する機能も備えています。
シラレルは、ターゲット企業の認知度向上を目的としたIPターゲティング広告サービスです。指定した企業リストに対して、シンプルかつ効果的にアプローチできる手軽さが魅力。まずは特定の企業に自社サービスを知ってもらいたい、という初期段階のABMに適しています。
営業支援(SFA/CRM)型は、営業活動の属人化や案件管理の非効率に課題を抱える企業に適しています。顧客情報や商談履歴を一元管理できるため、チーム全体での情報共有を図ることが可能です。次に、こうした課題解決に役立つABMツールをご紹介します。
大手IT企業マイクロソフト社が手がける営業支援型ABMツール「Dynamics 365 Sales」。マイクロソフト製品とのスムーズな連携が可能となっており、顧客資料やデータ作成の効率化や情報共有などに効果的な製品となっています。
Sansan 営業DXは、名刺管理機能が充実した営業支援型ABMツールです。名刺をスキャンしてデータ化できるだけでなく、ターゲット企業と自社内のつながりも可視化できるのが特長。営業活動の効率化を力強くサポートしています。
SKYPCEは、名刺管理を起点として営業活動のDXを推進するツールです。取り込んだ名刺情報に商談や活動履歴を紐づけて一元管理できるため、組織内での情報共有を活性化させ、属人化しがちな営業ナレッジの継承を支援します。
FormReachは、企業の問い合わせフォームへの営業アプローチを自動化することに特化したツールです。リストをもとにAIが最適な文章を生成し、配信までを自動で行うため、新規顧客開拓にかかる工数を大幅に削減。効率的なアウトバウンド営業を実現します。
eセールスマネージャーは、使いやすさと導入後の定着率の高さに定評がある国産SFA/CRMツールです。一度の入力で報告書や案件リストなどが自動作成されるため、営業担当者の負担を軽減。現場に根付いたデータ活用を促進し、営業組織全体の生産性向上を支援します。
kintoneは、自社の業務に合わせて必要なシステムを開発できるクラウドプラットフォームです。プログラミング知識がなくても、ドラッグ&ドロップ操作で案件管理や顧客リストなどのアプリを柔軟に作成できます。営業部門だけでなく、全社の業務効率化に貢献します。
Sales Cloudは、世界中で広く利用されているSFA/CRMプラットフォームです。顧客情報や案件進捗、売上予測までを包括的に管理し、データに基づいた高度な営業戦略の立案と実行を支援。豊富な拡張機能や外部サービスとの連携により、企業の成長に合わせた活用が可能です。
統合プラットフォーム型は、ABMに必要な機能をワンストップで導入し、部門横断でデータ活用を進めたい企業に最適です。ツール間の連携やデータ分断といった課題を解消し、一貫性のある顧客アプローチを実現します。
XD.GROWTHは、BtoBマーケティングに必要な機能を一つに集約したプラットフォームです。Webサイト制作(CMS)、見込み客の獲得・育成(MA)、データ分析機能などを一気通貫で提供。専門知識がなくても施策を実行しやすい設計になっており、コンテンツ制作や運用代行といった支援も充実しているため、リソースが限られる企業でも成果を出しやすいのが特徴です。
Mazricaは、SFA/CRM(営業支援)とMA(マーケティングオートメーション)を統合したプラットフォームです。営業とマーケティングのデータを一元管理することで、部門間の情報格差をなくし、連携を強化します。案件情報や顧客の行動履歴を共有し、顧客ステージに合わせた最適なアプローチを組織全体で実行できるため、収益の最大化に貢献します。
ferret Oneは、「誰でも使いこなせる」ことをコンセプトにしたBtoBマーケティングプラットフォームです。Webサイトの作成・更新からリード獲得、顧客管理、メール配信までをノーコードで実現。直感的な操作性が魅力で、マーケティング担当者が施策のPDCAを高速で回せるよう支援します。伴走型のサポート体制も手厚く、初めてツールを導入する企業でも安心です。
Demandbaseは、BtoB広告に強みをもっており、ターゲット企業に適した広告キャンペーンを実施して認知拡大を図れるのが魅力です。また、世界的に広く利用されており、グローバル展開したい企業向けの機能も充実しています。
HubSpot Marketing Hubは、マーケ活動の支援機能に加えて、LP作成機能やSEO機能などの多彩な機能が特長となっています。また、低予算でも導入しやすい料金プランが用意されており、企業の成長段階に合わせて選ぶことが可能です。
HubSpot Sales Hubは、AIを活用して営業活動を支援するBreezeなど多彩な機能が魅力の営業支援型ABMツールです。無料のCRMが統合されているため、一からCRMも準備しなければならない企業にとって、特にコスパの高いツールとなっています。
ABMツールは、企業データベース・リスト作成型や、インテントデータ・分析型をはじめ、6つの種類に分類されます。自社が抱えるマーケティングや営業の課題を明確にし、どの領域を強化したいのかを基準にツールを選定することが重要です。ぜひ、今回ご紹介したABMツール一覧を、最適なツール選びにご活用ください。
ABMツールといっても、その活用方法は営業部門とマーケティング部門とで異なり、さらに自社の課題をどう解決したいのかによっても選ぶべきツールは変わります。
このメディアでは、インバウンド/アウトバウンド別の目的に応じて、商談化に直結しやすいABMツールを4つ厳選してご紹介。自社の現状にフィットするツール選びの参考として、ぜひご覧ください。
ABMツールと一口に言っても、その活用方法は営業部門とマーケティング部門とで異なります。
ここでは、インバウンド営業・アウトバウンド営業それぞれの特性に応じて、アプローチ可能なフェーズや手法に違いのあるツールをご紹介いたします。ツール選びの参考にしてください。