ABM(アカウントベースドマーケティング)とは、自社にとって価値の高い企業(アカウント)を特定し、企業単位でアプローチを最適化するBtoBマーケティングの手法です。無料のABMツールは、こうしたアカウント単位のマーケティングを、初期費用やライセンス費用をかけずに試せるサービスを指します。
個人単位の見込み客を管理するMAツールやCRMとは異なり、ABMツールは企業(ドメイン)単位での行動可視化やターゲティングに強みがあります。無料版でも、企業単位のWebアクセス把握やセグメント管理を一定範囲で利用でき、ABM運用の第一歩として活用しやすいツールです。
無料プランでも、ABMの基本的な機能を体験できる点が特徴です。代表的な機能には次のようなものがあります。
これらの機能により、見込み顧客の優先度付けやWeb行動の可視化が進み、営業の初動を早める効果が期待できます。まずは無料の範囲で運用イメージを掴み、ABM施策が自社に合うかを確認しやすい点が、無料版を活用する大きなメリットです。
一方で、無料プランには機能や利用範囲に制限があります。導入前に押さえておきたい主な制限を整理します。
ビジネス拡大に伴いリード数や分析対象が増えると、無料版では十分なターゲティングや分析ができなくなる可能性があるため、運用規模の見通しに合わせた選定が必要です。
無料版と有料版の違いは、主に次のような観点で整理できます。
有料版はより大規模かつ複雑な運用に対応できる設計で、長期的なデータ蓄積や高度な分析を前提とする企業に適しています。一方、まずは小さく試したい段階の企業には無料版が適しています。次に、それぞれが向いている会社像を具体的に整理します。
これからABMに取り組みたいフェーズの企業や、管理対象が数十社程度までで運用に支障が出にくい企業に向いています。具体的には、まず小さく検証して効果を見極めたい中小企業・スタートアップ、単一プロダクトを扱い限定的な機能で十分な企業などです。マーケティング担当が1〜2名規模の体制でも、無理なく運用を始めやすい点も無料版の魅力です。
数百〜数千社規模のターゲット企業を扱う中堅〜大手企業や、営業・マーケティング・CSなど複数部門でABMを横断活用したい組織に向いています。自動化や高度なパーソナライズ、外部システム連携が必須となる企業も対象です。リード数の急増、運用工数の増大、分析の限界といった課題が顕在化してきたら、有料版への切り替えを検討するタイミングといえます。
無料のABMツールでも、企業単位のターゲティングやWeb行動の可視化など基本機能は試せます。規模拡大や高度な活用には有料版が適しており、自社のフェーズに合わせて選定し、資料請求や比較検討を進めることが重要です。
ABMツールと一口に言っても、その活用方法は営業部門とマーケティング部門とで異なります。
ここでは、インバウンド営業・アウトバウンド営業それぞれの特性に応じて、アプローチ可能なフェーズや手法に違いのあるツールをご紹介いたします。ツール選びの参考にしてください。