ABMとRevOpsの関係とは?

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RevOpsとは、部門サイロを解消し収益を最大化する仕組みです。本記事では、RevOpsの基盤としてABMツールがどう機能するのか、導入要件やステップを含め詳しく解説します。

RevOps(レベニューオペレーション)とは

RevOps(Revenue Operations:レベニューオペレーション)とは、マーケティング、インサイドセールス、営業、カスタマーサクセスといった収益を生み出す部門(レベニュー組織)と、その業務プロセスやテクノロジーを統合的に管理・調整する機能のことです。RevOpsには大きく4つの役割が存在します。

1つ目は、業務プロセスの設計や標準化を担う「オペレーションマネジメント」です。2つ目は、収益拡大につなげるため、メンバーの能力向上を目的とした人材育成プログラムや育成の仕組みづくりを担う「レベニューイネーブルメント」。3つ目は、CRM・MA・SFAなど収益創出に関わるテクノロジー全般の選定・導入・統合を担う「レベニューテクノロジーマネジメント」。そして4つ目は、収集したデータを分析・可視化して戦略的判断を支援する「データマネジメントインサイト」です。これらを統合することで部門のサイロ化を解消し、収益成長を加速させます。

ABMとRevOpsの関係

ターゲットアカウントを軸にした収益プロセスの統合

ABM(アカウントベースドマーケティング)とRevOpsは、収益最大化に向けて相互に補完し合う関係にあります。ABMが「どの企業(ターゲットアカウント)を狙うべきか」というターゲット選定を担うのに対し、RevOpsは「そのターゲット顧客を全部門でいかに追いかけ、収益へと転換させるか」という仕組みを提供します。マーケティングがリードを獲得し、インサイドセールスが育成し、営業が受注し、カスタマーサクセスが継続を支援するといった一連のプロセスにおいて、すべての部門が同じアカウントをターゲットとし、商談化率やLTV、解約率といった共通のKPIで成果を追う体制を構築することが重要です。

The Model・セールスイネーブルメントとの違い

近年多くの企業で採用されてきた「The Model」は、各部門を分業化することで専門性を高めるメリットがある一方で、プロセスやデータが分断され「部門間の壁(サイロ化)」を生みやすいという課題がありました。また、「セールスイネーブルメント」は、主に営業部門に閉じた人材育成や仕組み化を指します。これらに対し、RevOpsはマーケティングからカスタマーサクセスまで、収益に関わるすべての部門を横断して最適化を図る上位概念です。The Modelの弱点である部門間の分断を解消し、一気通貫で顧客体験を向上させる仕組みとして機能します。

RevOpsでABMを推進するための3つの要件

組織:CROの配置と部門横断チーム

RevOpsを効果的に機能させるには、組織体制の再構築が不可欠です。具体的には、企業の収益に全責任を負うCRO(Chief Revenue Officer)を頂点として配置します。その指揮下に、Marketing Ops、Sales Ops、Customer Success Opsといった各部門のオペレーションチームを束ねる体制を築きます。これにより、ABMで定めたターゲットアカウントに対し、部門横断で責任とアプローチを実行できる仕組みが完成します。

データ:SFA・MA・CRMを統合したアカウント基盤

RevOpsの土台となるのは、全社横断的なデータ統合です。通常、顧客データはSFA(案件管理)、MA(個人リード)、CRM(既存顧客管理)といった異なるシステムに散在しています。これらのバラバラなデータを、ABMツールを活用して「企業(アカウント)単位」で束ね、一元管理することが不可欠です。シームレスなデータ連携基盤を構築することで、初めて精緻なターゲティングや一貫した顧客体験の提供が可能になります。

KPI:ARR・LTV・CAC・商談化率など共通指標の設計

各部門のKPIを単に足し算するのではなく、組織全体で収益に直結する共通の指標を追う設計への切り替えが必要です。以下のような財務・収益直結指標を共通言語とします。

指標名 意味 活用場面
ARR(年間経常収益) 年間の安定的な売上規模 SaaS・サブスク系の売上の地盤を見る
LTV(顧客生涯価値) 1顧客から得られる総収益 継続課金・アップセル設計の判断軸
CAC(顧客獲得単価) 1顧客を獲得するまでの総コスト マーケティングと営業の投資効率を測る
商談化率(Lead-to-Opportunity Conversion Rate) 各フェーズ間の転換率 ボトルネックの可視化と施策連携
チャーン率 解約率/離脱率 カスタマーサクセスの成果と製品の健全性判断

ABMツールがRevOps基盤としてどう機能するか

ABMツールは、RevOpsの役割のひとつである「レベニューテクノロジーマネジメント」領域において中心的な役割を果たします。ABMツールが担う「ターゲットアカウントの選定」「アカウントスコアリング」「エンゲージメントの可視化」といった機能は、収益化プロセスを効率化する上で非常に重要です。さらに、SFA、MA、CRMなどの既存システムとAPIで連携することで、個人ではなくアカウント単位でデータを統合・可視化するハブとして機能します。これにより、インテントデータの活用や、ターゲット企業の動きに応じた営業アラートの通知などが可能となり、全部門がリアルタイムで同じデータを基に適切なアクションを起こせるようになります。

RevOps×ABMの導入ステップと注意点

RevOpsとABMを導入し、成果を出すための5つのステップは以下の通りです。

  1. ゴール設定:ARR拡大や受注率改善など、KGIから逆算してRevOpsが解決すべき目的を明確にします。
  2. 現状プロセスの棚卸し:部門間のパス設計を可視化し、どこがブラックボックスになっているかを特定します。
  3. 指標とツールの統合方針決定:MAやSFAなどのデータ連携方針を定め、共通KPIのダッシュボード化を行います。
  4. RevOps担当のアサイン:全体最適を見据え、部門横断型の思考を持つ専任人材やチームを配置します。
  5. 小テーマからの実行:特定の課題(例:営業フォローの速度改善など)から着手し、小さな成功体験を積み上げます。

導入を成功させるためには、「ツールを入れるだけで完結しないこと」「兼任ではなく全体を見る専任人材が必要であること」「KPIを部門間で共通言語に揃えること」の3つの注意点を必ず念頭に置いて進めてください。

まとめ

RevOpsは、マーケティング、営業、カスタマーサクセスといった収益部門を統合し、会社全体で売上を創出するための重要な枠組みです。そして、その戦略の軸となるターゲットを定め、散在するデータを束ねるハブとして機能するのがABMツールです。組織、データ、KPIを正しく統合し、自社の収益プロセスを最適化することで、持続的なビジネス成長を実現していきましょう。

確度の高い商談を増やす
おすすめのABMツール4選

ABMツールと一口に言っても、その活用方法は営業部門とマーケティング部門とで異なります。

ここでは、インバウンド営業・アウトバウンド営業それぞれの特性に応じて、アプローチ可能なフェーズや手法に違いのあるツールをご紹介いたします。ツール選びの参考にしてください。

イン
バウンド
営業
自社と親和性が高い
未接点の
見込み企業も
分析・開拓できる
Marketing Marker
MarketingMarkerHP
画像引用元:MarketingMarker公式HP(https://sales-marker.jp/marketing-marker/)
  • Web上の行動履歴(検索・広告閲覧・クリック)と企業データベースを掛け合わせ、今ニーズが高まりつつある企業を潜在的な段階から発見できる。
  • Web上の行動から得た興味関心データをもとに、検討段階に合わせたLPやポップアップを自動表示。検討段階にない顧客にもニーズを喚起することで、新たな市場の創出ができる。
イン
バウンド
営業
自社サイトを
訪問した企業を
ナーチャリングできる
TRENDEMON
TRENDEMONHP
画像引用元:TRENDEMON公式HP(https://trendemon.jp/)
  • 自社サイト訪問ユーザーが「どの記事を、どんな順番で読んで、商談につながったか」を可視化。コンテンツごとの商談化率を明らかにし、記事の改善ができる。
  • 商談に繋がりやすいコンテンツの中から、ユーザーごとに最適化されたコンテンツを自動で出しわけし、離脱を防ぐ
アウト
バウンド
営業
今まさに
自社に興味がある企業を
自動でリスト化できる
Sales Marker
SalesMarker
画像引用元:SalesMarker公式HP(https://sales-marker.jp/)
  • Web上の検索や閲覧行動をもとにニーズが顕在化したユーザーを検知可能。“今すぐ商談に繋がりやすい顧客”を自動でリストアップできる。
  • 部署・業種・従業員規模などの詳細条件と掛け合わせ、自社サービスの購入を検討する「部署」「担当者」に直接アプローチできるので、アポ率向上が期待できる。
アウト
バウンド
営業
属性条件を組み合わせて
自在にリスト化できる
SalesNow
SalesNow
画像引用元:SalesNow公式HP(https://top.salesnow.jp/)
  • 約540万社以上(※)の企業データと、業種、従業員数、売上規模など、100項目以上の条件で企業検索が可能。自社のターゲットに合致する企業を絞り込める。
  • 例えば、「フリーランス人材を募集している企業」など、行動や取り組みから今注力している領域が推察される企業を抽出。ドンピシャのターゲット企業を柔軟にリスト化できる。
※参照元:SalesNow公式HP(2025年7月23日確認時点) (https://top.salesnow.jp/)